国際協力・人間開発・地域研究・国際保健・紛争復興・多文化共生・参加型開発・人間の安全保障・ハイブリディティ~大阪大学大学院人間科学研究科 グローバル人間学専攻~


Area Studies

地域研究講座 研究分野紹介

動態地域論 Area Studies on Dynamics
教授
河森正人 KAWAMORI Masato
准教授
鈴木広和 SUZUKI Hirokazu
研究課題

 本研究分野は、グローバル化が進行する現代世界において、それぞれの地域が直面している政治・経済・社会・文化の諸問題を長期的な歴史射程の中で動態的に捉えなおすとともに、それぞれの地域の固有性と多様性の再発見を通じて、現在世界が抱えるグローバルな問題と地域社会のかかわりをローカルな視点から解明するための学際的な研究を行う。
 地域研究はディシプリンが曖昧な学問領域と言われて久しいが、本研究分野では、歴史学、文化人類学、社会学などの既存の方法論に依拠しながらも、異文化理解や国際協力に資するような新しい地域研究の理論構築に向けての研究も目指している。
 ローカルな視点から地域社会を理解するためには、それぞれの地域で話されている言語に関する優れた運用能力が求められる。したがって本研究分野では、研究対象地域が抱えている諸問題を理解するためのみならず、言語運用能力を高めるためにも、海外留学を推奨する。

研究課題
超域地域論Studies on Transnationality and Deterritorization
准教授(兼)
宮原曉 MIYAHARA Gyo (グローバルコラボレーションセンター)
講師(兼)
島薗洋介 SHIMAZONO Yosuke (グローバルコラボレーションセンター)
研究課題

 移動する身体、性、ハイブリディティ、トランスナショナリティ 初期の文化人類学がそうであったように、西欧近代は、「文化」「人」「アイデンティティ」と「空間」「場」の結びつきのなかに、非西欧、非近代的な他者の像を描こうとしてきた。今日、世界規模での人口移動などに伴い、人と土地とのつながりは、かならずしも一義的にとらえられなくなりつつある。しかし、このことは即座に人と空間との関係が人にとって無意味になったことを示すものではない。土地の呪縛からの離脱は、近代的他者像の相対化や境界の多孔化などとともに、人の土地からの疎外をも生み出す。本質主義的言説が再生産され、新たに戦略的本質主義が生み出されるのもこのためである。
超域地域論では、国民国家を超えた人、モノ、カネ、情報の移動と消費に関わる空間的メタファーを、人口移動をめぐるポストモダン的言説と歴史的、民族誌的データとの対話を通して読み解こうとする。また、本研究分野では近代的空間認識や地域区分の克服を必然的に課題とするため、空間的メタファーとしてのアイデンティティやナショナリズム、墓地風水と方位観、建築と身体、衣服など分析視角に関する着想力を涵養し、人類が地球的規模で直面する多様な課題を別の座標軸からとらえるための新たな世界像の提示をめざす。

研究課題
地域秩序論Regional Order Studies
准教授
大谷順子 OTANI Junko
研究課題

 中国・中央アジア諸国など現代シルクロード地域の社会開発、国際保健・人口学
グローバル化する現代世界では、大国中国の変容は東アジアや周辺諸国との地域秩序のみならず国際秩序にも多大な影響を及ぼす。世界で最大の高齢化人口を抱えながら、高度経済発展を遂げる中国は、発展途上国という被援助国でありながら、資源獲得の目的も背景にアラブ・アフリカ諸国への援助国でもあり、世界動向に少なからず影響を与える国連常任理事国である。また、ソビエト崩壊に伴う中央アジア諸国の独立を契機にシルクロード地域における中国との人と物の交流が再開し、新しいダイナミズムが起きている。 中国では国の威信をかけて開催した北京オリンピックを前位に世界の注目を浴びる事件が次々と起きた―SARSなど感染症流行、少数民族問題、環境問題、食の安全問題、情報公開と規制、国内格差の問題、四川大地震。その間、国際機関を含め国際社会への中国の関わり方や国際機関や世界各国との関係も大きく変容している。これらの切り口を含め、国際協力・社会開発学、国際保健・人口学、社会政策学、社会学などの多角的視点から、変容する現代社会における地域秩序とは何かを模索する。方法論の確立はもとより、中国語をはじめ研究対象地域の言語の習得も重視し、現地調査を伴うアプローチが奨励される。

研究課題
地域知識論Area Studies on Knowledge
教授
ズグスタ・リチャード ZGUSTA Richard 1)
准教授
福岡まどか FUKUOKA Madoka 2)
准教授(兼)
住村欣範 SUMIMURA Yoshinori 
(グローバルコラボレーションセンター) 3)
教授(兼)
近藤久美子 KONDO Kumiko (世界言語研究センター) 4)
研究課題
  1. 北アジアの民族学に関する研究、東南アジア諸民族の歴史人類学
  2. 東南アジアにおける上演芸術の比較研究
  3. ベトナムにおける記憶と表象、文化政策、植物利用
  4. 文学からみるアラブ世界――文化・歴史の複合的研究
研究課題

地域知識論は、人と地理的空間との関わり合いの中に生ずる知識のあり方について考える学問分野である。ここであつかう知識は、学校などの教育機関で想定されるような体系化されたものには限定されない。たとえば、自然との共存のしかた、神あるいは目に見えない存在との関係のとり方、民間医療の技法、工芸や上演芸術の技芸の伝承、社会における人間関係のとり方や適切な行動様式の体得、言葉の意味や文字の習熟など、様々なものを含んでいる。これらの知識は、地域によって独自のやり方で培われ、伝えられてきた。
地域知識論は、こうした豊かな知のあり方を研究対象としている。この研究分野では、物質文化、文学、芸術、芸能、言語、遊び、儀礼と世界観、文化政策などのテーマを設定して、それぞれの研究スタッフが調査している地域における事例を検討する。そして対象社会における知識のあり方の独自性を理解し、われわれの社会における知識との共有の可能性についても考えていきたい。授業の中では、フィールドワークの方法論、研究テーマに関連する学問分野の理論的研究、対象地域の言語習得をはじめとする地域研究ゼネラリストとしてのスキルの習得などに取り組むことを重視する。

研究課題
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