国際協力・人間開発・地域研究・国際保健・紛争復興・多文化共生・参加型開発・人間の安全保障・ハイブリディティ~大阪大学大学院人間科学研究科 グローバル人間学専攻~


Human Development Studies

人間開発学講座 研究分野紹介

国際協力学 International Collaboration
教授
中村安秀 NAKAMURA Yasuhide
教授
澤村信英 SAWAMURA Nobuhide
研究課題
  1. 国際保健に関する研究(とくに途上国における母子保健や地域保健など)
  2. 国際教育協力に関する研究
  3. 災害や難民に対する人道支援に関する研究
  4. 日本に住む外国人の保健医療や教育に関する研究

国際協力学研究分野においては、とくに途上国の人びとの健康や教育、貧困問題など幅広い分野にわたり学際的な研究を行っています。国際協力機構や青年海外協力隊などの政府開発援助(ODA)、国際ボランティア団体(NGO)、国連機関、途上国の大学や研究所などと幅広い連携を保ちつつ、フィールド活動を重視し途上国の人びとの生活に密着した研究を目ざしています。とくに、途上国の子どもたちと地域の人びとのニーズを大切にし、人びとの暮らしに寄りそった教育開発や保健開発のあり方を研究し、その実践を試みることが必要です。フィールドにおける実践とアカデミックな理論を有機的に統合することにより、人びとの生活に直結した生き生きとした学問の場にしたいと考えています。

教員や学生のフィールドとしては、ケニア、マラウイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、メキシコ、インドなど広く世界各地域に及び、アジア、アフリカ、中南米などから多くの留学生が学んでいます。また、多文化共生社会の視点から日本国内における研究活動も重視し、ボランティア活動などを通して在住外国人に対する教育や保健医療問題にも取り組んでいます。
国内外でのフィールドの経験を持ち帰り、科学の言葉で語りあう「知のワンダーランド」を志向する皆さん方の参加を待っています。

研究課題
紛争復興開発論Post-Conflict Reconstruction and Development
教授(兼)
中村安秀 NAKAMURA Yasuhide
准教授
石井正子 ISHII Masako
研究課題

人間の安全保障研究

「人間開発」は人びとの選択の幅を広げていくプロセスであり、そこには所得、栄養状態、健康状態、教育水準、コミュニティへの参加など、多様な領域が関係している。しかし、地域紛争、感染症、自然災害、経済危機といった脅威が顕在化することで、人間開発の水準が暴力的に引き戻されることがある。人間の安全保障は、こうした「ダウンサイド・リスク」に立ち向かう共同行動である。

「もっとも不安全な状態にある人びと」が力をつけていくプロセスに着目しつつ、国家の上位と下位にあるコミュニティの力を引き出す努力が求められている。途上国と先進国の経験と知恵を統合する研究を進めていきたい。

紛争復興開発論
国際社会開発論 International Community Development
准教授
神前進一 KOHSAKI Shinichi 1)
准教授
岡田千あき OKADA Chiaki 2)
研究課題
  1. 参加型農村開発、持続型農業、参加型森林管理、マレーシア先住民社会研究
  2. 社会開発における内発的活動、スポーツを通じた開発に関する研究

私達の住む世界には、貧困、紛争、地球環境問題、人権侵害などの政治・経済のみでは語れない地球規模の課題が山積している。国際社会開発論は、営まれる人びとの暮らしそのものを重視する人間開発の視点に立脚し、これらの問題の解決を目指す単位としての「社会(Community)」に焦点を当てる。国際社会、特に開発途上国を対象にしたフィールドワークを通じて、多様な価値観を組み入れた参加型開発や内発的活動のあり方と、それに関わるアウトサイダー(開発実践に携わる者と研究者を含む)と住民の関係のあり方を実践的に探る。

神前は、農村地域の生活基盤となる天然資源の持続可能な参加型管理を基礎にした食料安全保障の達成と収入創出をめざすための、持続型農業や住民参加型森林管理などの手法を用いたローカルレベルでの自立的な資源循環型社会の構築をめざすための実践的方法を地域に即して考えていく。

岡田は、「集まる」というキーワードを糸口にコミュニティの内発性に着目し、社会運動や「小さな開発活動」の実践事例を検証する。分野的には、青少年教育、ノンフォーマル教育、スポーツを通じた開発に該当し、各々のプログラムを通じて、地域が有する失業、非行、麻薬、軽犯罪などの一見、日常的で固有性の強い問題へのアプローチ方法と援助の可能性を探る。

多文化共生社会論Interdisciplinary Studies on Multicultural Societies and Issues
教授
千葉泉 CHIBA Izumi 1)
教授
藤目ゆき FUJIME Yuki 2)
研究課題
  1. ラテンアメリカの民衆文化とその実践的応用に関する研究
  2. 日本近現代史、アジア女性史、ジェンダー論

この分野では、地球上の各地でグローバル化が進展する現代社会の中で、国内外の異なる社会カテゴリーや文化、民族に属する複数の集団が、対立を回避して尊重し合い、共存してゆく方法に関する研究を行なっている。

千葉の専門はラテンアメリカの民衆文化とその実践的応用であり、音楽や現地語(スペイン語、先住民語)を用いたフィールド調査の方法、異文化の融合を通じたラテンアメリカ民衆文化の形成、現代の先住民復権運動(主にチリ)、国際協力の分野における地域研究の応用等を主な研究テーマとしている。

藤目の専門はアジア現代史とジェンダー論であり、女性の地位や役割を規定してきた国際環境、国家の家族・性政策、平和・平等・開発を志向する女性運動、グローバル化の女性に対するインパクトなどをテーマとして、日本をふくむ東北アジアおよび東南アジアの現代女性史を調査・研究している。

多文化共生社会論
人間環境論Human Environment Studies
准教授
小林清治 KOBAYASHI Seiji 1)
准教授
三好恵真子 MIYOSHI Emako 2)
研究課題
  1. 「迷惑施設」の立地をめぐる紛争と合意形成に関する研究、環境問題と公共性
  2. 生分解性高分子の機能性発現とその応用開発に関する研究、食を基軸にした環境問題

現在、世界各地において、さまざまな環境問題が生じている。人間環境論では、それらの問題を人間にとっての環境の価値の損失ととらえ、人間にとっての価値ある環境をどのように実現していくのかを考えてゆく。人間が健康に生きていくためには、清浄な水や大気と食物が必要であり、また感染症や自然災害に悩まされることのない「安全」な環境が確保されなければならない。さらに、生活を維持していくために必要な財に関わる「資源の豊かさ」が必要である。そして、レクレーションや芸術といったさまざまな人間の活動は、自然とのかかわりを求めており、これは環境の「文化的価値」と呼べるかもしれない。したがって、人間にとって価値ある環境とは、「安全」で、「資源の豊かさ」を保ち、「文化的価値」を備えた環境であるといえる。

一方、環境は人間にとっての価値をもつと言っても、その価値を無制限に追求できるわけではない。まず、資源や生態系には有限性があり、その有限な価値を私たちはこの地球に生きるすべての人びとと、さらに未来世代の人びとと共有しなければならない。さらに、人間社会における文化の多様性に応じて、自然の価値の具体的なありようも多様な形をとる。こうした文化の多様性を前提にした上で、環境の価値を共有することが求められており、そのプロセスはコミュニケーションを重視することになろう。

コミュニケーションの重要性は、異文化間交流にとどまるものではない。環境問題の多様な側面に鑑みて、市民と専門家が、あるいは自然科学系の研究者と社会科学系の研究者が、問題の発見や解決に向けて知識や情報を交換することが必要である。そこで人間環境論は、世界的な共通課題である環境問題を人間の生活の次元でとらえ、その解決の営みを、さまざまなレベルのコミュニケーションを通じた環境の価値あるいは価値の損失の発見と、価値の共有のプロセスとして考察してゆく。

研究課題
  • 入試情報
  • 社会連携活動
  • 博士・修士・卒業論文
  • グローバル人間学紀要
  • リンク
  • 大学院生就職先
  • 新着情報

Contact us

〒565-0871
大阪府吹田市山田丘1-2
大阪大学大学院人間科学研究科
グローバル人間学専攻

E-mail

global@hus.osaka-u.ac.jp

Page Top